01
外国子会社合算税制
海外で事業を行う際には、日本国内と海外での事業の利益をそれぞれ合算して税務申告を行う必要があります。
そしてその中でも、日本国内の法人が海外のタックスヘイブンの国や地域に子会社を作り、その子会社を利用して日本国内での租税を回避しようという動きもあります。
そのような動きをしないようにするためにも、外国子会社合算税制という仕組みがあります。
外国子会社合算税制とはいったいどのようなものなのか、解説していきます。
外国子会社合算制度とは
外国子会社合算制度とは、日本国内に本社がある法人が海外に子会社を作り、その子会社であるペーパーカンパニーを活用して租税を回避することを防ぐために子会社での利益を親会社に合算して税金を算出するという制度です。
つまり、もし子会社で所得が100万円生じたとしたら、その100万円をそのまま親会社の所得とみなし、親会社の日本にある法人の方で課税するということになります。
外国子会社合算制度の適用条件
外国子会社合算制度は全ての法人に適用されるものではありません。
外国子会社合算制度が適用される法人には次のような条件があります。
・ペーパーカンパニー、キャッシュボックス、ブラックリストカンパニーのいずれかであること
つまり、海外に法人はあるものの、実質は日本国内にて事業を行っている企業、キャッシュの割合が異常に高い企業が海外子会社であること、海外の税制に非協力的な企業などがあげられます。
・租税負担割合が一定水準以下であること
次に子会社が負担している租税負担割合が一定水準以下であることが条件になります。
先ほどのペーパーカンパニーなど(特定外国関係会社)は30%未満であること、その他の企業であれば20%未満である場合にこの合算制度が適用されることになります。
この他にも会社単位での合算なのか、それとも受動的所得の合算なのかは条件によって異なりますので、必ず確認しておくようにしましょう。
国際税務相談は桜田・五十嵐税理士法人におまかせください
桜田・五十嵐税理士法人では、全国対応で「税務相談」、「会社設立」、「国際税務」などに関する税務相談を承っております。
「国際税務」に関してお困りのことがございましたら、お気軽に当事務所までお問い合わせください。
02
当事務所が提供する基礎知識
-
外国税額控除
海外で事業を行う際には、国内の法人での所得のみならず、海外での所得も含めて税金を納めることになります。しかし、 […]
-
会社設立前・設立後に...
会社を設立する際には、会社設立前や設立後にかかる費用を押さえておく必要があります。会社を設立する際には一体どの […]
-
相続対策
相続が起こると、相続が発生してから10か月以内に相続税を申告し、納税する必要があります。この相続においてよくト […]
-
国際税務に対する事前...
日本のみで事業を行っている場合には日本の税法によって税金を納めることになりますが、もし海外で事業を行っている日 […]
-
税務会計一般
税理士には税務相談が出来る、ということをよく言われますが、具体的にはどのようなことが税理士に出来るのでしょうか […]
-
会社形態の選び方(株...
会社を設立する際には、株式会社、合同会社、合名会社、合資会社のなかからどのような会社形態を選ぶのか、ということ […]
03
よく検索されるキーワード
04
弁護士紹介
代表税理士五十嵐 知弘(いがらし ともひろ)
成長と成功のパートナー ”Client First”をモットーにしています。
明治大学卒
2001年にアーサーアンダーセン税務事務所(現KPMG税理士法人)入所。
同社にて上場企業、外資系企業への国内・国際税務サービス、連結納税・組織再編アドバイザリー、デューデリジェンス、富裕層への資産税関連サービス等、多岐にわたる業務に携わる。
外資系証券会社にて不動産ファンドの財務・経理に携わった後、桜田・五十嵐税理士法人を設立し、現在に至る。
05
事務所概要
事務所名 | 桜田・五十嵐税理士法人 |
---|---|
代表社員税理士 | 五十嵐 知弘(いがらし ともひろ) |
所在地 | 東京都目黒区上目黒2-9-1 中目黒GS第1ビル3F |
TEL/FAX | TEL:03-6303-2440 / FAX:03-6303-3460 |
スタッフ | 税理士:7名、有資格者:1名、公認会計士:1名 |
営業時間 | 平日 9:00~18:00 (事前予約で休日、時間外対応可能です) |
定休日 | 土・日・祝日 (事前予約で休日、時間外対応可能です) |